〜GOSPEL WORKSHOP2004を終えて〜

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Bernard Pinder  Leonard Burks
「GOSPEL WORKSHOP 2004」を4月29日(木)〜5月5日(水)までの7日間に渡って開催いたしました。当日はたくさんの方々にご参加いただき、本当に感謝しております。
このページでは、Bernard Pinder と Leonard Burksとの出会いから、このワークショップを開催するに至った経緯、そしてワークショップを終えての感想などをお伝えすることにいたします。
また、各会場でのワークショップの模様についても今後アップして行く予定にしています。
・4月29日(木) 八王子教会 ・4月30日(金) オアシス
・5月1、2日(土、日) 横浜国際バプテスト教会 ・5月3日(月) 与野キリスト教会
・5月4日(火) 国際クリスチャンセンター ・5月5日(水) 99+立川
・番外編
※今回お世話になりました、ふるさわさんのHP,「Global Gospel Communication」でも、このワークショップの模様が紹介されております。是非ご覧ください。

<開催までの経緯〜Bernard, LeonardとEmiのやりとり>

4/29 八王子教会での模様



にこやかに指導するBernard
昨年秋、ワシントンD.C.で開催されていたNCGCCから帰ってきた私はBernardとメールのやりとりをしていました。「Bernard、日本に来たかったらいつでも言ってね。何でも協力するから・・・」「え!?じゃぁ、行く!今度の春!」・・・と突然彼の来日が決まりました。私は「遊びに来てね。」という軽い気持ちで誘ったのですが(笑)、「せっかく来るなら、うちのクワイアーに指導してくれない?」となり、「だったらピアニストも連れて行くよ。誰だと思う?Leonardだよ〜!」と言われ、私は非常に大慌て。私にとって、Leonard BurksはNCGCCの一番偉い人!というイメージだったのです。今まで話をしたのもわずか10分程度で・・・(しかし、いつか日本で指導をしてほしいという話はその時に既にしてありました。)なにしろ、全米から集まってくるNCGCC Mass Choirのすべてをとりまとめているコーディネーターなのです。

さて、これは大変なことになった、どうしよう・・・と思っているうちに、当のLeonardからメールが来ました。「Emi、日本に行けることを本当にうれしく思っているよ。さぁ、細かい打ち合わせに入ろう・・・」と、すぐにワークショップの日程や予算の打ち合わせに。何も考えていなかったので、一人で大慌ての私。

その時、これは神様が導いてくれているのかもしれないと感じたのです。もしそうでなければ、こんな大きな企画は成功するわけがない。よし、祈りながら進めていこう・・・そう決意しました。
<ワークショップの開催方法>

4/30 オアシスでのLeonard
まず考えなければいけないことは、どのようにワークショップを開催するかということでした。何日間かワークショップを行い、最終日にコンサートを開催するべきか、同じ会場で何日間かワークショップを行い、それで終わりにするか、毎回違う場所で開催し、1dayワークショップという形態にするか、など、いろいろと方法はありました。しかし、私にとって初めてのワークショップの企画。一体何人の人たちが参加してくれるのか、全く見当がつかなかったわけです。彼らにも私の置かれている現状を全て話し、1日限りのワークショップを数箇所で開催するということに決定しました。一人でも多くの人に参加してほしい、そしてゴスペルの素晴らしさを、神様の愛を知ってもらいたい、それが根本的な考えでした。
<会場探しに苦労する・・・>

お仕事帰りにも関わらずたくさんの方が!
会場を探すことも非常に大変でした。「参加費を集めるのであれば、こちらの会場はお貸しできません。」という会場があまりにも多く、一時は断念せざるを得ないかとも思いました。しかし、神様のご計画ならばなんとか道は開けるだろうと思い、祈りつつ、友人たちに連絡を取っていました。最終的に全会場が決まったのは3月を過ぎてしまいましたが、無事に6会場、7日間の日程が決定しました。お世話になった皆さん、ありがとうございました!
<Bernard & Leonard 日本へ!!>

5/2 YIBCでの模様
2004年4月28日、いよいよ彼らが来日。久々の英語漬けの日々に覚悟をしながら、成田空港へとお迎えに。やたらと緊張していた私とは対照的に、2人は初来日ということでとてもご機嫌。新宿へと向かうリムジンバスの中では、一睡もせずにおしゃべりがはずみました。
ホテルのチェックインを終えると、そのまま初日のリハーサル。私は見学しているだけのつもりで、久々に聴く彼らのピアノと歌声に「いやぁ、私一人で味わうなんて贅沢・・・」なんてのんきに思っていたら「ほら、Emiも歌わなきゃ!」と、そのまま3人で歌いまくることに。
彼らが持ってきてくれた曲はどれも素晴らしく、これからの7日間のワークショップがとても楽しみになりました。
<ワークショップ スタート>

「立って〜」と日本語も交えながら指導するBernard
第1日目の会場は八王子教会。受付を頼んでおいたVoceメンバーの素晴らしい働きぶりに感心しつつ、準備をしました。始まる前に、3人でのお祈りを。「どうぞこのワークショップを通し、まだあなた(神様)のことを知らない人たちにもあなたの愛が伝わりますように・・・」彼らには、この日本には1パーセントほどしかクリスチャンがいないことも伝えてありました。ゴスペルを歌っているけれど、ノンクリスチャンという人たちが圧倒的に多いということも。どこまでクリスチャンとして話をしていいのか、とても悩みつつ、プレッシャーを与えすぎないようにと配慮しつつ、ワークショップは始まりました。

(2日目以降の会場は、オアシス、横浜国際バプテスト教会、与野キリスト教会、国際クリスチャンセンター、99+立川でした。全会場でのワークショップの模様は、別ページにてご覧いただけるよう、ただいま作成しております)
<Thomas A. Dorthyについて>

5/3 与野キリスト教会の模様
全日程を通して、私たちが知り合うきっかけとなったNCGCCの創立者であるThomas A. Dorthyのことを話してくださいました。私が知らなかったこともたくさんあり、非常に勉強になりました。
ゴスペルの父と言われているThomas A. Dorthyは、奥さんとお子さんを突然の事故で失い、それをきっかけに神様のために自分の音楽を捧げることになりました。彼が創立したNCGCC(National Convention of Gospel Choir and Chruses)は、アメリカで最も歴史あるゴスペルのコンヴェンションで、2003年には70周年を迎えています。毎年主への賛美を捧げるため、世界各地から多くの人たちが集まっています。
<彼らの指導>

笑顔がこぼれるLeornard



5/4 ICCで指導するBernard
彼らがゴスペルを教えて何年になるのか、正確には把握していませんが、かなりのキャリアを持っているはずです。それにも関わらず、毎回の内容を反省し、ますます良いものにしていこうという姿勢には感激しました。言葉の壁という問題もありますし、信仰を持っている人とそうでない人がいることに対する配慮もありました。アメリカでのワークショップでは、「発声練習」はほとんどありません。最初から思いっきりworship songを歌いまくり、そのまま練習に突入というパターンが多いのですが、これは慣れないと結構ハードです。最初の数日間は発声練習はしなかったのですが、参加者の様子を見て、呼吸法の指導や発声練習を取り入れることにしました。特に、初めてゴスペルを体験する人にとっては、これがよかったようです。

約2時間という限られた時間の中で、4曲こなすというのは、通常のレッスンでは考えられないことかもしれません。正確に音を取ることが重要ではなく、みんなで心をひとつにして賛美を捧げることが大事なんだということを、言葉でなく、その指導によって教えられたような気がしました。

彼らの奏でる音のひとつひとつに、神様への思いが感じられました。そして、彼らの人柄がにじみでるその指導に、多くの人々が感動し、温かい何かを感じることができたに違いありません。1度参加した人が「もう1度参加したいのですが・・・」と何度も会場に足を運んでくださいました。最終日には、なんと100名以上の方がいらっしゃってくださいました。これは想像もできなかった人数です。本当に神様が祝福してくださったと、感じずにはいられませんでした。
<これからについて>

盛り上がるICCでの参加者の皆さん


5/5 99+立川での模様
ワークショップ開催中、2人にこう質問されました。「今回のワークショップについて、どう思っているの?」と。え?何かまずかったのかな・・・と不安に思いつつ、「今回は私にとって初めての企画。これがベストの選択だったかどうかはわからないけれど、これは神様の計画に違いない。そして、もしもあなたたちがまた日本に来たいと言ってくれるのであれば、私はまたこのワークショップを企画していきたいと思っているのだけれど、2人はどう感じているのかわからないし・・・」と、そこまで言った時、「何言ってるんだよ!また日本に来てって言ってくれたら、僕たちはこんなにうれしいんだよ!!」そう言って、2人はベッドの上で両手を挙げて飛び跳ねていました。まるで子供のようなその姿を見て、大笑いしてしまいました。「もし来年もできるなら、今度はコンサートもやりたいの。」「僕たちも同じことを考えていたんだよ!!」
・・・こうして、私たちはこれからもこのワークショップを続けていくことを決意しました。この先、どんな風に展開していくのか、私にはさっぱりわからなくなっていますが、3人で祈りつつ、がんばっていきたいと思っています。どうぞこれからもよろしくお願いします。
<最後に・・・>

100名以上での賛美は感動的でした・・・
最後になりましたが、このワークショップを開催するにあたり、本当にたくさんの方々にご協力をいただきました。各会場の牧師先生、担当の方、いつでも親身になって相談にのってくれたふるさわさん!!受付のお手伝いをしてくれたVoceメンバー、また、このワークショップに参加してくださったすべての皆様に本当に感謝しています。
そして、あなたがいなければ、このワークショップは実現しませんでした・・・Thank You Jesus !!

May God bless you !!
Voce代表 藤崎 恵美子
<講師紹介>
Bernard Pinder (バーナード・ピンダー)
ペンシルバニア州チェスター市出身。New Jerusalem Church of God in Christ教会員。
歌い手としてのみならず、編曲、指揮、特に礼拝/賛美のワークショップの指導などにもその才能を発揮。数多くのレコーディングを行い、James Cleveland、the Winans, Richard Smallwood, Shirley Caesar, the Clark Sisters、その他、数々のコンサートでも活躍し、コンサートにも多数出演。デューク・エリントンの賛美のコンサートツアーでバンドと共に世界中をツアーでまわり、Edwin Newberryとthe Philadelphia Gospel Seminar Choirと共にローマ法王ヨハネ・パウロ2世の前でも歌った。Travelers for Christ and the Women in Whiteの音楽監督を務める他、Michael Pickett and the voices of Praise and the Edwin Newberry Singers 、National Convention of Gospel Choirs and Choruses、the Gospel Music Workshop of America、the Voices of Praiseなどと活動をしている。
Leonard Burks (レナード・バークス)
オハイオ州クリーブランド市出身。自分の父が牧師をつとめていたOlive Grove Baptist Churchで幼い頃から音楽に触れ、以来いくつかの教会の音楽監督を務め、アメリカ国内外で数多くのワークショップの指導にあたっている。1989年には「the Voices of Praise」を立ち上げ、ツアーやレコーディングを行う。彼の楽曲はGospel Music Workshop of America Mass Choirでも演奏され、また”Everyday Is Thanksgiving”は近々編纂される「The New National Baptist Hymnal (バプテスト派の教会で使用する賛美歌集)、21 Century Edition」に収録予定。現在、「Thomas A. Dorsey National Convention of Gospel choirs and Choruses」(ゴスペルの父、Thomas A. Dorseyが設立した、70年の歴史あるゴスペルワークショップ)で全国レベルでの音楽のコーディネーターを務めている。
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